調剤薬局で働くための資格は薬剤師だけではない!非薬剤師が調剤薬局で働くための資格5選

調剤薬局

「医薬分業」によってますます重要になる調剤薬局ですが、調剤薬局で働いているのは薬剤師だけではありません。

薬剤師資格を持っていない人も調剤薬局で働くことができます。調剤薬局での時給や給与は他の職場より比較的高く、効率よく働けばワークライフバランスも充実します。

今回は調剤薬局で役立つ資格を紹介します。

薬剤師以外でも活躍できる!調剤薬局で求められる人材とは

病院やクリニックで働く人は、医師、看護師、薬剤師、保健師、臨床検査技師、理学療法士など「理系」の専門職だけではありません。

窓口で会計をしている人は医療事務検定などの資格試験に通った人たちです。

医療機関や薬局は給与が高いため、薬剤師以外の職場としてもおすすめできます。もちろん、正社員としてだけでなく、パート、アルバイトとして働く場合も、通常の職場より時給が良く、効率よく稼げます。

薬剤師以外でも目指せる資格!調剤薬局で役立つ資格5選

調剤薬局は薬剤師だけでは成り立ちません。事務を担うスタッフの存在が重要で、そのスタッフとして働く場合に役立つ資格を5つ紹介します。これらの資格を持っていると、好待遇で働ける可能性もあります。

調剤報酬請求事務専門士

一般社団法人専門士検定協会が実施している民間資格です。調剤薬局の実務で即戦力になれるような調剤報酬について勉強します。1級~3級まであり、上位級になれば保険調剤に関する総合的な知識が身につき、昇進や昇給に有利に働く可能性があります。

試験内容は、調剤報酬明細書の作成を行なう実技と、保険調剤に関する学科試験が30問があります。実技があるので、すぐに調剤薬局での業務に役立ちます。1級には手書きのレセプト(診療報酬明細書)作成問題もあります。

調剤事務管理士®技能認定試験

技能認定振興協会(JSMA)が実施している民間資格です。取得すると、調剤薬局事務として働く際の重要なスキルや知識を身に付けていることの証明になります。試験受験は比較的容易で、自宅からのWEB受験が可能です。

内容としては調剤報酬請求事務(診療報酬の点数の算定や明細書の作成、薬剤用語に関する知識)についての知識、医療法規(医療保険制度や調剤報酬請求)や、およびレセプト作成の実技試験が含まれています。

調剤事務実務士®(調剤情報実務能力認定試験)

特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が運営している民間資格です。調剤報酬請求に関係する知識だけではなく、薬剤についての知識も含まれていて、薬剤師のサポートもできるようになります。

もちろん、実際に調剤ができるのは薬剤師のみです。試験の内容は、薬学や医療保険制度に関する知識、患者さんや顧客の対応(接遇)、レセプト作成実技なども含みます。

指定機関で受講し試験を受けるためややハードルが高い資格です。

医療保険調剤報酬事務士

医療保険学院が実施している民間資格です。こちらの資格は、医療保険学院での通信講座を2〜3ヶ月程度受講したのち、中間試験・修了検定試験に合格すると取得することができます。

調剤薬局での業務についての専門性や実践性の高い内容を学び、試験ではレセプトに関する実技試験と、保険請求業務や医療保険制度に関する学科試験があります。合格率は80〜90%と高めですが、最終試験を受験するには通信講座内で全3回ある中間試験に合格する必要があるため、やや時間がかかるという特徴があります。

登録管販売者

登録販売者とは、鎮痛剤やかぜ薬などの一般用医薬品を販売できる医薬品販売の専門資格であり、薬を販売する際の都道府県資格のことです。「実質国家資格」ではないかとの意見もあろように、今回紹介した他の資格に比べると、公的色彩が強いものです。

医師の処方箋による薬の調剤や、第一類医薬品の販売は薬剤師でなければできませんが、医薬品の多くを占める第二類・第三類医薬品の販売が可能になります。ドラッグストア併設の調剤薬局なら薬剤師と業務分担できるので、取得しておくと重宝される資格といえるでしょう。

まとめ

調剤薬局は薬剤師だけの職場ではなく、他のスタッフも一緒に作り上げるものです。その薬剤師以外のスタッフとして働くための資格は、必須ではないものの、持っていると採用されやすくなる、給与に反映されるなどプラス面が大きいです。

もちろん、調剤薬局の業務遂行上も役立つものなので、ぜひチャレンジしてみてください。

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