調剤薬局とは、医師の処方箋に基づいて薬剤師が調合した薬を患者さんに渡す薬局のことです。薬剤師は国家資格が必須のため、一般的にはハードルが高いと思われています。
しかし、業務や場所によっては必ずしも資格保有者に限定されているわけではなく、調剤業務以外で人材が求められるケースもあるのです。
今回は、調剤薬局の求人に関する業務内容や応募資格などについて紹介・解説します。
調剤薬局の募集職種とおもな業務内容
調剤薬局の募集求人は、薬剤の調剤ができる薬剤師のみを対象にしていると思われがちですが、実際には多岐にわたる業務を行なうための人材を求めているケースがあります。
おもな業務として、調剤薬局の求人一例が以下のとおりです。
- 薬剤師(資格必須)
- 事務・受付・請求など(資格不要だが各種あると有利)
- 補助スタッフ(場合によるが、基本不要)
資格が必須となるのは、薬剤師と登録販売者で、それ以外はその限りではありません。
薬剤師法第19条では、「販売または授与の目的で調剤してはならない」とされており、事務員や補助スタッフは、調剤の伴わない範囲で調剤業務の補助スタッフとして業務を行なえます。
補助スタッフのおもな業務は、ピッキングや業務医薬品の棚入れなどが資格を必要とせず、薬剤師の監督下であれば、資格がなくても調剤薬局で働くことが可能です。
ただし、業務内容によっては、資格の可否やスキルの有無が重視される場合があります。事務員は人気があって倍率も高いため、必ずしも採用されるとは限りません。仕事内容にもよりますが、簿記や秘書検定などの資格があれば比較的有利になるでしょう。
調剤薬局の求人で求められる資格とスキル
調剤薬局の求人に応募する際、職種や業務内容を事前確認しておくことが重要です。
薬局にはさまざまなタイプや職種があり、国家資格が必須なものや資格なしでも応募できる補助スタッフ、受付、事務員などがあります。ただし、場合によっては資格やスキルが重視されるケースもあるため、募集要項を必ずチェックしておきましょう。
調剤薬局の求人で、あるとよい資格とスキルを以下にまとめました。
- 薬剤師資格
- (医薬品)登録販売者資格
- 日商簿記
- 秘書検定
- 文書情報管理士
- パソコンスキル
- コミュニケーション能力
上記のうち薬剤師資格と登録販売者資格は、業務内容によっては必須となる資格です。薬剤師資格は調合や服薬指導などの実施、登録販売者資格は一般用医薬品を販売するために求められます。
それ以外の資格やスキルは、職種や勤務形態、職場(病院、ドラッグストアなど)によって必要とされるケースがあるので、募集要項で重視されている人材を見極めてください。
まとめ
今回は、調剤薬局の求人に必要な資格とおもな業務内容をわかりやすく紹介してきました。
調剤薬局の求人には、薬剤師だけでなく事務員や補助スタッフなどの幅広い職種があります。資格が必須なものから、事務スキルやコミュニケーション能力など、一般的なスキルが重視される職種もあるのです。
調剤薬局の求人に応募する際は、自分が保有する資格やスキルがどの業務に活かせるか、募集要項を事前に確認して慎重に見極めてください。